生殖発生毒性試験の目的は、被験物質の生体への適用が、生殖発生に対して及ぼす何らかの影響について動物を用いて調べることです。
被験物質による即時的および遅発的な作用を検出するためには、受精から性成熟まですべての生殖発生ステージに対する影響を観察する必要があります。一般的には6段階の生殖発生ステージでリスク評価が行われます(対象に関連しないステージは除きます)。
① 交尾前~受精
② 受精~着床
③ 着床~硬口蓋閉鎖
④ 硬口蓋閉鎖~妊娠終了
⑤ 出生~離乳
⑥ 離乳~性成熟
生殖発生毒性試験
(厚生労働省.「医薬品の生殖発生毒性評価に係るガイドライン」について.2021.
https://www.pmda.go.jp/files/000238957.pdf[閲覧日:2023年9月5日]より作図)
一般的に、生殖発生ステージを時期によって分割して設定された、
①   受胎能および着床までの初期胚発生に関する試験(FEED試験)
②   2種の動物種を用いた胚・胎児発生に関する試験(EFD試験)
③   出生前および出生後の発生ならびに母体の機能に関する試験(PPND試験)
以上の3種類のin vivo試験を用いて評価が行われます。
3試験のうち、催奇形性について評価するのはEFD試験です。EFD試験では、薬剤の影響を最も受けやすい着床から硬口蓋閉鎖までの器官形成期に、母体に被験物質を投与することで胚・胎児の生存、子宮内発育、形態学的発生に対する影響を評価します。

参考)

厚生労働省.「医薬品の生殖発生毒性評価に係るガイドライン」について.2021.
https://www.pmda.go.jp/files/000238957.pdf(閲覧日:2023年9月5日)