監修 元 東京大学医学部産婦人科講師・病棟医長 / 元 虎の門病院産婦人科部長 /元 聖路加国際病院女性総合診療部部長・遺伝診療部部長 佐藤 孝道 先生*

*資材ご監修時のお肩書で掲載させていただいております。

妊娠する可能性のある女性へ「妊婦への投与が禁忌である薬剤、注意を要する薬剤」を使用する際には、本当に妊娠していないかどうかを慎重に見極めることが肝要です。
前回の月経(最終月経)後に性交渉を行った場合には妊娠している可能性があります。
また、妊娠初期には、妊娠の症状がなく、尿を用いた妊娠検査で陰性になることがあります。
妊婦への投与が禁忌である薬剤、注意を要する薬剤を使用する際は、以下の点を患者さんと一緒にご確認ください。
  • 薬剤が胎児または/および母体へ悪影響が出る可能性があることから、妊婦への投与が禁忌、もしくは注意を要する薬剤であること
  • 前回の月経(最終月経)後に性交渉があった場合、避妊をしていても確実な避妊でなければ妊娠している可能性があること
このページでは、薬剤と催奇形性および胎児毒性の関連や、妊婦禁忌薬を妊娠可能な女性に処方する際の注意点について情報提供を行っています。是非ご一読ください。
監修

佐藤 孝道

元 東京大学医学部産婦人科講師・病棟医長
元 虎の門病院産婦人科部長
元 聖路加国際病院女性総合診療部部長・遺伝診療部部長

佐藤先生

1988年4月に、虎の門病院で妊娠・出産の専門家である産婦人科医と、医薬品情報の専門家である薬剤師(当時の薬剤部長 加野弘道氏)と協力して、薬剤の催奇形性に関するカウンセリング外来を開設。現在全国に50ヵ所以上ある妊娠と薬の相談外来の先駆けとなることができました。妊娠中に服用した薬剤に関する不安について、多くの妊婦さんやそのご家族に適切な情報提供とカウンセリングを行えてきたことをうれしく思っています。