服薬指導での対応例
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患者の状態に合わせた服薬指導
【A】読話の方、【B】手話の方(手話通訳同伴者あり)、【C】手話の方(筆談希望)の3パターンの方への対応を確認してみよう。
受付時の応対や問診表の記入の様子もしっかり注意して、みておこう。
希望するコミュニケーションや配慮について確認しておく必要がある。
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【A】 読話の方
読話の場合の注意点
・明るくて雑音の少ない静かな場所でのコミュニケーションを心がける
・マスクをはずす(または透明マスクにする)
・ゆっくり、大きく口を開けて顔を向けて普通の声の大きさで話す
・文節で区切って話す
・「その後どうですか」や、「痛くないですか」など抽象的な表現や二重否定の表現を避ける
・「はい」「いいえ」など具体的に答えやすい聞き方にする
・専門用語や同音異義語がある言葉はほかのわかりやすい言葉に言い換える
・何の話をするのか話のテーマや主語述語を明確にする
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【B】手話の方(手話通訳者同伴)
手話通訳者同伴の場合の注意点
・患者から薬剤師と手話通訳者が同時に見える位置関係で
・手話通訳が間に入るため、伝えるための間にも意識を
・手話通訳者だけでなく患者本人の理解も確認する
・手話は単語中心のコミュニケーション方法であるため、完璧に通訳できるわけでないため、通訳に任せきりにせず、細かい部分は資料などを使って説明を補う意識も必要
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【C】手話の方(筆談希望)
筆談の場合の注意点
・明るく静かな場所で筆談できるテーブルか下敷き、薬剤師と患者双方の筆記用具を用意する
・筆談は確実な反面、時間がかかるコミュニケーション方法なので、あらかじめ説明内容に応じた資料を準備しておく
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まとめ
障害の程度や発症時期、周囲のサポート等によって、適切な対応は各々異なるため、患者の反応にしっかりアンテナを張る必要がある。迷ったときにはまず患者の意思を確認しよう。
たとえば、数字の「1(いち)」と「7(しち)」も口の形や音が似ていて混同しやすいが、指を添えるだけで伝わりやすくなる。
読話だ、筆談だ、と意識しすぎず、患者の理解度も確認しながら、ジェスチャーや筆談も駆使して、より伝わるように工夫しよう。