よくあるお問い合わせ
「よくあるお問い合わせ」は、皆様からよくご質問いただく事項に関してとりまとめたものです。なお、「よくあるお問い合わせ」の内容は、医薬品の適正使用にあたっての参考情報であり、すべての患者さんにあてはまるものではありません。
製品のご使用にあたっては、最新の電子添文をご確認ください。その他製品に関してご不明な点がございましたら、医療用医薬品に関する お問い合わせまたは弊社医薬情報センター(0120−956734)まで直接お問い合わせください。
なお、「よくある問い合わせ」のご利用にあたっては、上記の注意事項に加えて、本ウェブサイトのご利用規約をご確認ください。
治療
ヘリコバクター・ピロリ感染症の患者さんの二次除菌におけるフラジール内服錠の用法・用量で適宜増減はできますか?
ヘリコバクター・ピロリ感染症患者の二次除菌におけるフラジール内服錠の用法・用量で適宜増減は承認されていません。
また、フラジール内服錠の使用が認められているいずれの適応症においても、用法・用量に適宜増減の記載はありません。
フラジール内服錠の用法・用量は?
〈トリコモナス症(腟トリコモナスによる感染症)〉
通常、成人にはメトロニダゾールとして、1クールとして、1回250mgを1日2回、10日間経口投与する。
〈嫌気性菌感染症〉
通常、成人にはメトロニダゾールとして1回500mgを1日3回又は4回経口投与する。
〈感染性腸炎〉
通常、成人にはメトロニダゾールとして1回250mgを1日4回又は1回500mgを1日3回、10~14日間経口投与する。
〈細菌性腟症〉
通常、成人にはメトロニダゾールとして、1回250mgを1日3回又は1回500mgを1日2回7日間経口投与する。
〈ヘリコバクター・ピロリ感染症〉
アモキシシリン水和物、クラリスロマイシン及びプロトンポンプインヒビター併用によるヘリコバクター・ピロリの除菌治療が不成功の場合
通常、成人にはメトロニダゾールとして1回250mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びプロトンポンプインヒビターの3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。
〈アメーバ赤痢〉
通常、成人にはメトロニダゾールとして1回500mgを1日3回10日間経口投与する。
なお、症状に応じて1回750mgを1日3回経口投与する。
〈ランブル鞭毛虫感染症〉
通常、成人にはメトロニダゾールとして1回250mgを1日3回5~7日間経口投与する。
特定の背景を有する患者
フラジール内服錠の腎機能障害患者さんへの投与について教えてください。
腎機能障害患者に対する投与について、添付文書に減量など投与量調節に関する記載はありません。
なお、米国:メトロニダゾール錠(FLAGYL/Pfizer社)の添付文書には、腎機能低下があっても、メトロニダゾールの単回投与では体内動態に変化はないが、尿中でのメトロニダゾール排泄および代謝が遅い末期腎不全患者では、メトロニダゾールの蓄積が顕著にみられるため、メトロニダゾールに関連する有害事象のモニタリングが推奨される1) 。
<参考>
米国のメトロニダゾール錠(FLAGYL/Pfizer社)の添付文書では、メトロニダゾール注射剤※ をESRD(末期腎障害患者、CLCr=8.1±9.1mL/min)に500mg単回投与した場合、腎機能が正常な患者(CLCr=126±16mL/min)と比較し、メトロニダゾールの薬物動態に顕著な変化は認められなかったが、ヒドロキシメトロニダゾールのCmaxは2倍、メトロニダゾールアセテートのCmaxは5倍高かったと記載されており、ESRD患者においては、メトロニダゾール代謝物が蓄積する可能性があることから、副作用をモニターすることが推奨されています2) 。
※:メトロニダゾール注射剤は他社製品
1) FLAGYL®(metronidazole) tablets Label(12/2021), p.8
https://www.accessdata.fda.gov/drugsatfda_docs/label/2021/012623s069lbl.pdf#page=8
注)上記クリックにより、SHIONOGIサイトから外部のサイトへ移動します。
2) FLAGYL®(metronidazole) tablets Label(12/2021), p.2
https://www.accessdata.fda.gov/drugsatfda_docs/label/2021/012623s069lbl.pdf#page=2
注)上記クリックにより、SHIONOGIサイトから外部のサイトへ移動します。
フラジール内服錠の透析患者さんへの投与について教えてください。
透析患者に対する投与について、添付文書に減量など投与量調節に関する記載はありません。
なお、メトロニダゾールの注射剤※ において、メトロニダゾール500mgの単回点滴静注直後の血液透析により、投与量の約45%が除去されたとの報告があります(外国人データ)1) 。
また、米国のメトロニダゾール錠(FLAGYL/Pfizer社)の添付文書では、血液透析を実施している末期腎障害患者に対して、500mg経口または静脈内単回投与した場合、使用する透析膜の種類と透析期間に応じて、血液透析では4~8時間で投与されたメトロニダゾール用量の40%〜65%が除去され、腹膜透析では7.5時間で約10%が除去されたとの記載があります2) 。
※:メトロニダゾール注射剤は他社製品
<参考>
米国のメトロニダゾール錠(FLAGYL/Pfizer社)の添付文書では、メトロニダゾール注射剤※ をESRD(末期腎障害患者、CLCr=8.1±9.1mL/min)に500mg単回投与した場合、腎機能が正常な患者(CLCr=126±16mL/min)と比較し、メトロニダゾールの薬物動態に顕著な変化は認められなかったが、ヒドロキシメトロニダゾールのCmaxは2倍、メトロニダゾールアセテートのCmaxは5倍高かったと記載されており、ESRD患者においては、メトロニダゾール代謝物が蓄積する可能性があることから、副作用をモニターすることが推奨されています2) 。
※:メトロニダゾール注射剤は他社製品
1) 電子添文
2) FLAGYL®(metronidazole) tablets Label(12/2021), p.2
https://www.accessdata.fda.gov/drugsatfda_docs/label/2021/012623s069lbl.pdf#page=2
注)上記クリックにより、SHIONOGIサイトから外部のサイトへ移動します。