Q1  自身が著者として含まれる出版済み論文のイントロダクションを、新たな別論文にコピー&ペーストして使用(転用)した。
 このような対応に問題はあるでしょうか?

はい

解説: 他の出版物の全てまたは一部を許諾もしくは適切な表記なく転用することは、剽窃(盗用)として研究/出版不正行為に該当する可能性があります。

剽窃(盗用)には、自身が関与した出版物からの転用(自己剽窃/自己盗用)も含まれるため注意が必要です。

剽窃(盗用)を避けるためには、剽窃チェックソフトの活用が効果的な場合があります。

Q2 共著者に対して最終原稿の確認の機会を与えず、承認を得ることなく投稿を行った。
このような対応に問題はあるでしょうか?

はい

解説: 著者となるには、医学雑誌編集者国際委員会(ICMJE)著者要件の4項目すべてを満たす必要があります。

上記の場合は、第3項「最終原稿の最終承認を行っている」 を満たしておらず、著者要件のすべてを満たさないため、不適切なオーサーシップとして研究/出版不正行為に該当する可能性があります。

Q3 以前に投稿した論文と全く同一でなければ問題ないという認識のもと、投稿先の投稿規定や許容可否を確認せず、過去に国内学会誌に掲載された論文と同様の内容を、英語で書き直して英文誌に投稿し掲載された。
このような対応は適切でしょうか?

いいえ

解説: 上記のケースは二重投稿として研究/出版不正行為に該当する可能性があります。一方、公表済み論文の翻訳版であることをあらかじめ投稿先に伝え、
投稿先が当該論文の掲載を認めた場合には、研究/出版不正行為にはあたりません。